魔法陣グルグル/衛藤ヒロユキ/(ASIN:4870250543)

この漫画、1993年スタートなんですね…
 
主人公・ニケはジミナ村で暮らす普通の少年で、別に血筋や家系になにかあるわけではないのだけど、ニケの父親は勇者マニアであり、勇者として(相当無茶に)育ててきたのだった!
そして、300年前に猛威を振るい、今まで封印されていた魔王ギリが復活をとげ、配下のモンスターたちが人々を襲い始めてしまった!
コーダイ王国からの勇者募集の呼びかけに答えるべく、ニケは(親への抵抗むなしく)旅立つのであった…
その前に村はずれのオババのところへ挨拶に。
すると、そこで謎の闇魔法「グルグル」を操る少女・ククリを紹介され、ニケと一緒に旅立つことになった。
勇者(なのか?)と魔法使い(にしては頼りなさげ)の2人は魔王ギリを倒すことができるのか!?
 
えー、ドタバタファンタジーギャグ漫画です。
ドラゴンクエストなどのコンピュータRPGをパロったネタを元に、ニケとククリが活躍するんですが、とりあえずこれでもかというくらいギャグがはさまります。
というか、ギャグで敵を倒します(笑)
脱力・不条理・ドタバタがミックスされていて、そのギャグたるや全てが抱腹絶倒もの!
「なんだかわからないので、なんだかわからない格好をしてもらったわ」あたりのギャグは本当に腹が引きつりました(笑)
このギャグは絵をみてもらわないと伝わらないものが多く、ギャグ「漫画」としてのレベルの高さを感じます。
 
そして、出てくるキャラクターがみな個性的、ってーか濃い!
特に有名なのが、なんといっても「キタキタオヤジ」!
この漫画を知らなくて「ニケ」「ククリ」を知らなくても、「キタキタオヤジ」を知ってるという人がいるほど(笑)
「脇おにぎり」は死んでしまうかというくらい笑いました!
 
他にも、とても変わった魔法がたくさんあったり、モンスターも個性的だったり、ストーリーも結構練りこまれてたりと、読みどころ満載!
 
後半になってくると、ギャグがちょっと減ってストーリー重視になってきますが、それらがうまいこと組み合わさってレベルの高い漫画になっています。
 
コンピュータRPGが好きな人ならはまってしまうこと間違いなし、そうでない人でも楽しく読めるこの漫画、若い人に特にお勧めです。
 
ま、私がこの漫画を買った動機は「ジュジュ」なんですけどね!
ジュジュ、萌え〜(こればっか!)