聖エルザクルセイダーズ/松枝蔵人/(ASIN:4044603014)

手元にないけど、10回以上読み返してるのでOK!
この作品は学園ミステリーになるのかな。
 
主人公・織倉美保は両親と共にフランスで暮らしている高校1年生。
しかし、ある日突然、両親が列車事故で亡くなってしまう…
そして不思議なことに、母親はこの事故を予見するかのような手紙を美保に残していた…
「母さん達に何かあったら、母さんの母校、聖エルザ学園に行きなさい。そこには美保の力になってくれる人がいるから…」
日本有数の名門女子高であり伝統と格式を誇る聖エルザ学園は、美保が入学する年からなぜか共学校になり、男子もたくさん入学してくる…
すべての歯車が少しづつ狂い、軋みだす…
そんななか、ミホは母の形見・五角形のペンダントを身に着けて、聖エルザ学園に向かうのである…
 
はい、マイ・ナンバーワン・ライトノベルのレビューです。
この作品はまだライトノベルという言葉がなかった頃の作品ですね(「ジュブナイル」だったかな?)
今は亡き(あるある ^^;;;)「コンプティーク」に連載されていました。
 
前にさらっと話題に挙げたんですが、とにかく楽しくて面白い!
ミホが持つ五角形のペンダントを持つ仲間が個性的なんですよねー。

  • 聖エルザの前理事長の孫娘・白雪和子(通称・姫)
  • 中学生で全日本女子空手チャンピオンの乙島恵理(通称・オトシマエ)
  • 食いっ気とゴシップが大好きな超楽天家の小栗まなみ(通称・チクリン)
  • カメラ大好きな変わった少年である宇奈月京平(通称・コックリ)

聖エルザ学園を狙う正体不明の「敵」が暗躍し、学園の危機が迫るんですが、彼女たちはその敵の抵抗勢力として、激動の日々を送ることになります。
なんというか、謎が謎を呼ぶミステリー、痛快なアクション、ほのぼのコメディなどが詰まっていて、もう最高!
#あと中学時に読んだんで、ほんのちょっとだけHな部分がもう…(ぉ
 
特にミステリーの部分は、各章ごとにミステリークイズが出題され、次の章に解答が載っているという形式がとられ、中学生の私は一所懸命頭を悩ませたものです。
 
あと、この作品の書かれ方が独特で、かわるがわる視点が切り替わっていきます。
さきほどのペンダントの仲間5人の視点+「カメラアイ」という客観的視点が用意されており、場面が同じなのに、視点が変わることによってその印象が結構変わってきます。
「相手は何を考えてるんだろう、何をしようとしてるんだろう」
というドキドキ感が出ており、ミステリー部分がさらに面白く演出されていると思われます。
 
ライトノベルの始祖とも言えるこの作品、現在でも輝きを失うことのない、最高の作品です。
全3巻+外伝1巻で、今だと古本屋で簡単に手に入るのではないでしょうか。
この作品はぜひ中・高校生の方々に読んでほしいものです。
 
あー、それでは、前にも書いたこのセリフをば…
姫、萌え〜!(最近、萌えてばっか…)