WRC【World Rally Championship(世界ラリー選手権)】観戦記

行ってきました、北海道。
 
えー、ちなみに私はラリーをほとんど知りません。
マキネン」って人の名前は聞いたことがあるなー程度です。
なので、突っ込んだ観戦記にはなりません。
それどころか、ラリーファンの人は気分を害する記述が多くなりそうなので、そういった文章を読みたくない場合は、これ以降の文章を読まれないことをお勧めします。
 
http://www.rallyjapan.jp/j/spectators/ticket.html
 
観戦したのは、SS9【SATSUNAI(札内)1】(スーパーSS)と、SS10【PAWSE KAMUY(パウセカムイ)1】(林道)。
 
まず、SS9の感想。
 
このスーパーSSというやつは、用意されたコースを2台並んで車が走って競争する形式で行われていました。
コースの途中には立体交差になっている部分があり、そこを高速で走るとジャンプしてしまうようになってました。
だけど、そのジャンプする場所が良く見えません。
観客席から遠すぎるうえに、夜のレースなのにライトアップがほとんど効いてませんでした。
「あー、なんか飛んでるかも〜」って感じです。
まー、スーパーSSとはこんなもんなんでしょう。
ラリーって臨場感があるんだと思ってましたが、普通の車のレースを見てる感じでした。
 
あと、MCがあったんですけど、なんか良くわからないしゃべりでした。
私もラリーの知識はないんですが、MCの人も良くわかってない感じがしました。
勢いだけで乗り切ろうって感じのMCで、「世界の走り」を連呼してるだけって印象です。
自分に予備知識があればもっと楽しめたんでしょうけど、どの車も同じに見えてしまう私では、やはり色々と限界が…
 
SS10は朝5時くらいにバス乗り場に行かねばならず、この日の宿を取っている阿寒湖までは、札内から3時間、SS10に行くためのバス乗り場である足寄まで1時間かかる場所だったんで、レース半ばで退散。
 
で、睡眠時間1時間とか色々あって、SS10へ。
 
足寄のバス乗り場からバスに乗り、どんどん山奥に入っていって、林道〜。
初めはすごい霧で、車なんて見えないんじゃないかと結構ハラハラしましたが、レースが始まる頃には霧は晴れましたので、問題ありませんでした。
しかし、ここもコースまで遠いですね〜。
アナウンスで「石などが飛んでくることがありますので、ご注意ください」とか言ってましたけど、絶対飛んできませんって、この距離じゃあ。
 
で、レースが始まる前にゼロカーなるものが走ってました。
かの有名なマキネンが乗ってたそうです(これは予備知識で知ってた)。
下り坂のカーブで見事なドリフト!
「おおぉっ!!」というどよめきが会場を支配してました〜。
もっと近くで見れたら、もっと面白そうなんですけどね〜。
ラリーに期待してた臨場感は、ここでも得られることはなかったですね。
ま、日本初の開催で、怪我人がでる状態はなんとしても避けなければいけなかったでしょうから、こういうことになったんでしょう。
 
で、ラリースタート!
次から次へと下り坂のカーブを果敢に攻めていき、プロの走りを魅せていただきました。
モクモクとあがる砂煙が、そのスピードを物語っているようでした。
 
WRCが終わってAPRCに入ると、ドリフトはほとんど見れなくなってきました。
さすがにこの辺りはレベルの差がはっきりしてますねー。
しかし、このAPRC、100台近く走るんですよね。
車の見分けがつかない私は、だんだんと繰り返し同じ映像を見せられている気分になってきました。
なんて罰当たりな。
しかし、周りを見渡してみると、ほとんどの人が座ってたり、寝てたり…
あー、私と同じ様な人やにわかファンも多いんだなーとか思いました。
 
このSS10は、全レースが終わるまで会場を後にできないことになってましたので、最後は結構ひどいありさまに…
ラリーが終わってないのに、会場出口にわらわらと人が…
最後の車が走り去ると、観客から拍手が起こりました。
私見で言わせてもらうと、「感動したっ!」て拍手よりも、「終わったぁ〜」って拍手に聞こえました。
ラリーと観客が一体になれるくらい近い場所で見れてたら、もうちょっと違ったのかなぁ…
 
で、さらに会場封鎖が解けるまで10分から20分かかり、そのうえ「プレミアムツアー」による参加者優先で退場〜。
スタッフがあまりに「プレミアムツアー優先、プレミアムツアー優先」って叫んでたので、普通のチケットの私は、なんかちょっとだけ卑屈な気分になってしまいました。
…プレミアムツアーの観客が出ていく様を眺めていた普通のチケットの客方々、視線がなんか変でしたよ(笑)
 
バスで足寄に戻ると、なんと一般道を移動中のWRカーが!
歩道から間近でWRカーを見せてもらいました〜。
なんだ、6000円や8000円なんてチケット買うよりも、ここの方が臨場感あるじゃないですか!
…ちょっと悲しくなっていいですか?
 
最後に。
スタッフの方はボランティアがほとんどだったんでしょうか。
駐車場へ誘導、バス乗り場での誘導、チケット確認、その他諸々の手配、すべてがお粗末でした。
すでに車で埋まっている駐車場に誘導されたり、バス待ちの列をぼーっと眺めてるだけのスタッフがいたり、チケットをロクに確認していなかったり…
 
朝の足寄はさらにひどかったです。
バス待ちの列にスタッフが一人もついていませんでしたので、最後尾がどこだかわからず、ウロウロしている客がたくさんいました。
横入りとかも、したい放題だったように感じました。
 
一人一人のスタッフとしての意識があまり高くないことに加え、指揮系統が無茶苦茶だったように感じましたね。
これほどの規模の大会を主催するのは初めてでしょうから、経験が少なく、こういうことになったんでしょう。
ま、仕方がないと思いつつも、金を払った客に対しての運営としては失格としか言いようがないです。
大学などの文化祭スタッフのほうが、まだいい動きをしてますよ。
さすがに同規模で比べることはできませんが、せめて指揮系統だけでもしっかりしてもらいたかったです。
 
http://0155.jp/cgibin/rallyjapan/yybbs.cgi
ここの掲示板を読んでみると、もっととんでもない事態が発生してたようですね。
スタッフの不手際で、SS11を300人以上が観戦できなかったとか…
 
ま、ラリーのことを何も知らない私としては、色々といい経験をさせていただきました。
今度観戦する機会があれば、もっと勉強して、普通に応援できるようになっていたいですね。
 
日本のスタッフの方は、今回起こった様々な不手際を総括して、次につなげられるようがんばってください。