読了「動物化するポストモダン」(東浩紀)

色々と噂に聞いていたんですが、初めて読みました。
私がこの本について語るには、多いに知識が不足してますが、とりあえず思ったことをば。
 
私はこの書で言うところの第二世代にあたります。
なので、1980年前後生まれの第三世代とは結構かけ離れており、自分の体感との比較は難しかったです。
で、シミュラークルの増加は納得できました。
しかし、大きな物語の凋落というのはどうかなぁと。
これは本当に第三世代のオタクの特徴なんですか。
データベースによる「大きな非物語」は解りますけど、そればかり追っているのがオタクなんですか。
第二世代的な視点になってしまってるんでしょうけど、割と「大きな物語」も渇望してるんじゃないかな。
既に動物化してしまってるのが第三世代のオタクなのかも知れませんが、「欲望」はまだまだ捨ててない人もたくさんいるのではないかと。
確かに「あー、こりゃ動物化してるわ…」と思われる人をアキバなどで見かけることもままありますが、ほとんどの人は結構バランスを取って生きてるのではないかなぁ。
冷静に第三者的視点を持ったオタクってそんなに少ないですかねぇ?
大きな非物語が提供するものにトランスしかけながらも、大きな物語が与えてくれるものに想いを馳せるオタク…
そういうものにわたしはなりたい(ぉ